モデナの重鎮達も集結した特別な3日間『カヴァリーノ・クラシック・モデナ』

5月17日から19日までモデナのカーザ・マリア・ルイジアにて開催された『カヴァリーノ・クラシック・モデナ』は、パームビーチ・カヴァリーノ・クラシックの姉妹イベントとして4回目を迎えた。

世界のコレクターが持ち込んだ1954年250モンツァから2009年F430GT3まで珠玉のフェラーリ25台が展示され、IAC/PFAのルールに従って、コンクールデレガンスが実施された。土曜の午前に審査が行われ、続いて参加車両はモデナのムゼオ・エンツォ・フェラーリへと移動。アワードセレモニーが行われ、詰めかけた多くのギャラリー達は希少なフェラーリを目にすることができた。日曜日にはマラネッロを通過し、主催者のイタリア本社であるカーサ・カノッサが位置するロンコロ・ディ・クアトロ・カステッラでランチが行なわれ、イベントは閉幕となった。

もちろんカーサ・マリア・ルイジアでは、オーナーであり当地出身のスーパーシェフ、マッシモ・ボットゥーラによるディナーを参加者は堪能した。会場にはピエロ・フェラーリが娘のアントネッラ、孫のエンツォとピエロとともに特別ゲストとして参加した他、セバスチャン・ベッテル、モデナ地区の重鎮達も集結し、このエクスクルーシブなイベントをより重厚なものとした。

賞典関係では、まず『ベスト・オブ・ショー・グランツーリスモ』にs/n14405の1971年型365GTB4を選出。マッチングナンバーであるのはもちろん、ボディは一度も修理や修復が施されていないという。また『ベスト・オブ・ショー・コンペティツィオーネ』にはs/n0466の1954年型250モンツァを選出。このピニンファリーナ製ボディを纏った希少な個体は1954年のイエール12時間レースにおいて、モーリス・トランティニャンとルイジ・ピオッティがドライブして優勝し、デビューを飾った。そして『ベスト・オブ・ショー・フェラーリ・クラシケ・サーティファイド』はs/n107125の1997年型フェラーリF50が選ばれている。

文& 写真●越湖信一

text&photographs by Shin-ichi Ekko

special thanks to Canossa Events, Luigi Orlandini

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